アポカリプトについて

※ネタバレ有

 

映画「アポカリプト」を8年振りくらいに観た。時代背景は、マヤ文明の末期のアメリカ大陸。行って帰る系の映画でマッドマックスのような構成だけど衝撃度は個人的にマッドマックス以上。完全に先住民の視点で120分が進んでいく。

 

その時代のアメリカ大陸ではまだ科学も未発達で、疫病や災害の理由は誰もわからないし、わけわからん出来事の解決は全て神頼み。どの文明でも同じように「太陽」を祀って生贄を捧げる。暮らしも獲物を捕獲して食すその日暮らしのようなTHE原始的な生活を送っていた。

 

主人公の男の属する村はある日異なる民族に襲われる。村人は虐殺されて残った人間は生贄に捧げる為に捕虜になってしまう。生贄に捧げる為にどんどん殺されていく捕虜達。。主人公の順番になるが運も重なり、殺されるギリギリで脱出成功。そこからこの映画は80分も追いかけてきた連中との鬼ごっこ。めちゃくちゃスリリングで、めっちゃエンタメ。トラップをしかけたり、毒矢を使ったりで追いかけて来た連中を一掃してなんとか一命を取り留める。しかし、、

安心感に包まれる余韻もない程に衝撃的なラスト。

海の向こうから先住民が見たこともない大きな船に乗った白人が現れる。白人という概念すらない先住民からみるともはや悪魔。散々120分で先住民視点を植えつけられた視聴者は絶望を感じてしまう。。映画はそこで終了!

 

ついに来た時代の転換点。欧州人の「アメリカ大陸進出」が始まる。

 

 

コロンブスとか歴史の教科書で学んだけど、完全に侵略したアメリカ人側の視点だもんなぁ。「大陸を発見した」って、大陸はあったし先住民はしっかり住んでたし。。侵略されて虐殺された側としては大虐殺者の象徴「コロンブス」。。

色んな視点から考えないと。ニュースでもなんでも。

 

現代のアメリカ人の祖先はこうした欧州からの開拓者だと思うと、時代を牽引してきたアメリカ人の精神的な強さ、エネルギーは遺伝なのかなぁとも思う。

 

映画は面白い。